これら一連の記事の続き、今回はパーティ後の番外編です^^
楽しかったパーティを終えて、
そのままホテルに宿泊させてもらったジョーさんとわたしは、翌日、
朝食を取りに会場の「アトリウム」へ。
ちなみに東京ステーションホテルでは、こちらで結婚式を挙げる夫婦に、
結婚式前日と当日の二泊の宿泊を
カップルにプレゼントしてくれているんですね。
両親や親族も割引価格で宿泊させてくれるとのことで、
わたしたちの式の際は、
わたしの両親と、ジョーさんのお母さんと、甥っ子くんに
式当日ホテルで泊まってもらうことができ、
朝食会場のアトリウムには、
結婚式の翌日に、わたしとジョーさん、わたしの両親、
ジョーさんのお母さんと甥っ子くんという
ちょっと不思議な組み合わせで朝ごはんを食べたとき以来です。
それでそのときに、
ラウンジで何度も接客していただいてた男性スタッフさんがこちらに異動になったようで、
朝食会場にいたんですよね。
今回の滞在中も、朝食会場でお見かけして、
ちゃんと覚えてくださってて、
「昨日ホームカミングパーティ参加させてもらったんですよ〜〜^^」って話していたら、
「ありがとうございます。
これからの100年も、どうぞよろしくお願いします^^」
って言われたんです。
朝食会場も、クリスマスな雰囲気で溢れていました^^
この窓の奥には、何があるのだろう。。。。
最初、ばかなわたしは、
「えー!100年…!…がんばります!(長生きできるよう!)」
みたいなアホな返事をし、
「すごいなあ、このスタッフさん、長生き目指してるんだな。。。」って本気で一瞬思ったんですが
アホの極み。。。
ごはん食べながらふと、
「ん?これは”子孫にまで”ということか?」と気付いて、
それに気付いたらこの「これからの100年も」って言う言葉が、
ものすごく心にズドーンと響いて、なんとゆうか、感動して。
だって、すごくないですか??
自分がもう、おそらく生きてないだろう未来のことまで頭の片隅に入れながら
今の仕事(接客)をしているってこと。
それはもちろん、そのスタッフさん一人の意志というよりも、
東京ステーションホテル全体で大切に持っている標語のひとつのようなものだったのだと思うのですが、
その言葉がものすごく、
わたしは心に残って。
【100年先】。。。
わたしは、わたしの人生、わたしの在り方を、
わたしが死ぬまでの残り何十年?とかのスパンでしか考えたことがなくて。
もちろんわたしが死んでこの世からいなくなったその先にも、必ず
世界は存在しているのには違いないのだけれど、
でも、
何か自分が生きているなかで、
【この先の100年】のことを思うことって、
たぶん一度もなかったなと思ったんです。
たとえば環境に良いものを選ぶとかってときに、そういう目線が一瞬入ってくることはもちろんありますけどね?
でもなんかそれとは違うというか、
ホテルの人が、
自分が死んでも、ホテルが続くことは知っていて、
そのとき、自分のもう知らない人たちが働いているであろう100年先の未来を思って、
わたしたちに「よろしくお願いします」って言えるってこと。
前日のホームカミングパーティのように、
”過去”結婚式を挙げてくれたカップルに、感謝を伝える場をもとう、と、
そのことでたとえ”今”、
この23日24日をブロックしてしまうことになって、新規の式の予約を入れてもらえなくても、優先順位をそこに持ってくること、
そして格式ばったスタイルではなくても、”過去”にとらわれず、
”今”、来てくれたお客さんたちに楽しんでもらおう!っていう想いで
前例のないことをやってくれてみたり、
そうしてこんな、わたしとジョーさんのようなぺーぺーカップル、
まだ100年先どころか、子供さえもいない、
新婚一年目の若い層のお客さんにも、未来に対して、
「よろしくお願いします。」って伝えてくれるということ。
どの行為も、
全部がひとつひとつ、100年先も、、、っていう気持ちの連なりのような気がして、
その厚みが、それこそ100年先に続く信頼を積み上げていくことになるのだろうな。。。と、
すごいなあって、思いました。
なぜそんなにこのたった一言に心を奪われたのかは
今の自分では正直よくわからないし、
そしてわたしにはそんな何かが無いどころか、
100年先のこと、考えたこともなかったのだけれど、だからこそ、
そのまったく、視野にも無かったことに
新しい目線を持てる機会をいただけたような気がして、
この言葉をそのままノートに書いて、
大事に大事に持って帰ることにしたのでした。
いつか、何か、繋がることがあるのかもしれません^^
そしてジョーさんと食事をしながら、
ふと、すごく不思議な気持ちに襲われました。
それは、わたしが今回、ホームカミングパーティに参加して、
そしてここで朝食を食べているのは、ここで結婚式を挙げたからで、
でも、少し前のわたしは、
結婚式どころか、このホテルがホテルだということさえ気づかずに
まったく縁もゆかりもなく生きていて。
それが、会社員を辞めて、こうしてブログを書くようになって、
ひょんなことから自分で仕事(セッション)を始めたことで、ホテルを知って、
今に至って。
たとえばそれを、単に「仕事」という軸だけで見たら、
ガンガンにセッションをしていた当時に対して、今は仕事をほとんどしていなくて、
「全盛期の去年に対して、今は。。。」
っていうことになるのかもしれない。
でも、そうじゃなくて、
単純に「つなぎ」でしかなかったのかもしれないな、と。
つまり仕事は単なるきっかけ、
わたしがより、幸福に、わたしらしく生きていく通過点で、
このホテルとの出会いやここでの結婚式がとても大きな意味をもったと自分では思っていて、
だからこのホテルを知ること、このホテルを利用することが、
わたしにとっては必要な経験だったんですよね。
仕事は、そのために必要だった「つなぎ」だったのかもしれないな、と。
それが無かったら、
ここに今、至っていないのだから。
そう捉えたら、ほんとに無駄なことはないし、
”今”も、完全で完璧だと改めて感じて、
ますます自分の人生や、
それが何かはわからないけれど、わたしを守って、導いてくれてる存在がきっと確かにあるってことに、
信頼と安心感を、より深めることができたのでした。
そしてそして、朝食の後、
わたしは卒業生の一人そのまま、懐かしのラウンジでお茶することになり◎
お茶の約束が13時、
ホテルのチェックアウトが12時で、
卒業生が到着するまでの間、わたしはラウンジで一人、
昨日感じたことや上記の気付きなどのたくさんのことを、
ノートに書きしたためていました。
そのときには、もう、昨日のウェディングチームの皆さんと接したときに感じた感覚と同様、
ラウンジも、このホテル自体に対しても、
何にも、引け目のような、
「わたしなんかが…」っていう気持ちが
まっさらに無くなっていることを自覚しました。
言い方を変えれば、
「こんな素敵なところでお茶できていて(宿泊できて、結婚式を挙げられて)、最高♡」
みたいな、
ちょっとときめくような高揚した感覚もなくなって、
もっと、ほんとうにそれこそホームのような感覚を持って、
ここにきてようやく、
自分の人生の背景とこの場所やこの場所で働く人達とが、
違和感なく馴染んだのだと、
実感しました。
それは、ときめき!とかとは違うけれど、
とても心地よい感覚でした。
そして、そんなことを思って一人席で、
ノートを書き書きしていたとき。
ラウンジで何度も接客していただいたスタッフさんのお一人が、
ニコニコと声をかけてくれたんです。
それはとても何気ないことで、
「お客様のノート、ラウンジのティーカップと色がとても似ていておそろいみたいですね^^」
みたいな、ほんとうに何気ない言葉でした。
これです◎確かに。。。!
このスタッフさんは、ラウンジで何度もお顔合わせていて、
でも、今まで一度も、スタッフさんからお声をかけてくださったことはなくって
それは冷たいとかってことじゃなく、いつも「ああお客様ですね!(いつもありがとうございます!)」みたいな感じの最高の笑顔で気持ち良く接客してくれて、
いつもわたしがブランケットを希望することを覚えてくれて、必ずすぐ持ってきてくれて、今回もそうしてくれて、そういう”気持ち”はすでにいっぱい受け取らせてもらっていたんです。型通りでもなければ馴れ馴れしいでもない、そういう程よい距離感を上手に取ってくださるのが、スタッフさんたちはとてもお上手だと思います◎
だけどこのときは、随分久しぶりに伺ったにも関わらず、
わたしだと気付いてくれて、ブランケット持ってきてくれて、
何気なく、お茶を入れてくれるときに、
そんな言葉をかけてくれたんです。
で、わたしもこれに便乗して、
いつもこのスタッフさんともうお一人、
気持ちの良い接客をしてくれた若い女性の方を思い出し、
「あの方は??」と聞いてみたんです。
随分前から、お見かけしないなあと思ったので!
そうしたら、退職されてしまったとのことを教えてくれて、
でも、なんととっても嬉しいことに、
「あの子、お客様のことが大好きだったんです。
だから気にかけてもらっていたならとても喜ぶと思うので、
連絡は今でも取れるので、伝えておきますね!^^」
と言ってくれたんです。。。涙
そのあと、ホームカミングパーティに参加させてもらったこと、
そしてそもそも、ここで結婚式を挙げようと思ったのは、ラウンジの皆さんの接客がとても好きだったからだと、
だから感謝していますという気持ち、
伝えることができました。
スタッフさんも、笑顔で受け取ってくださって。。。
そうして話しているうちに、卒業生が来てくれて、
たったそれだけのやり取りだったんですけど、
きっと、ただ、わたしが勝手に、
心に壁を作っていただけだったんだなあ。。。と思いました。
それが溶けたから、気さくに声をかけてもらえて
言葉を交わすことができたんだろうなあ。。。と。
同じ場所に一年半も通っていたのに、きっと、
”わたし”が取りこぼしていたんだなと、
やっぱり、”自分”なんだなと、
また改めてものすごく実感しました。
そして同時に、
「もう大丈夫。」という気持ちにも、
しっかりと確信を持てました。
それはきっと、何かをがんばっている・やっているわたし だからというのじゃなく、
わたしがこの先、自分で仕事をしない、
それこそただの専業主婦とか、
何もこれといって無い、
そんなほんとうに”ただの自分”であっても、
どうであっても、
引け目を感じたり、”ふさわしいorふさわしくない”なんて両極を行ったり来たりする世界(枠)をそもそも飛び越えて、
「ただこのホテルが好きで、そしてその気持ちは必ず、受け入れてもらえる」
っていうような、
親やジョーさんに当たり前に感じているような信頼を
安心して持てたという感じなのです。
そしてそれは「対・東京ステーションホテル」に対してだけではなく、
東京から帰ってきてから数日経つのですが、
自分でも明らかに、人や外の何かとの接し方、向き合い方、心持ちが変わったことを実感します。
きっと、全てが一緒のことで、
ホテルに対して、あのとき、
「どういうわたしであれば、気持ちを受け取れる(もしくは、受け取れない)」っていう条件付きの”枠”を手放したからこそ、
誰に対しても、どういう場面であっても、
そういう条件(枠)が
なくなったのだと思います。
思い返してみれば、わたしはきっと随分前からずーーっと、
ステーションホテルという場や、そこに関わる人たちに通ずる
【対等の精神】【明るい希望在る世界】みたいなものに惹かれていて、
振り返るとブログにもちょくちょくそのようなことが書いてあるのですが
↓
この記事内に書いた、美容師さんたちの関係性とか。。。
この記事後半の、フローリスト(お花屋)さんの上司と部下の方の関係性とか。。。
↓
世界はもう変わっていたのに、
わたし自身が引け目を感じるということで、
最後の一手、背景としてその世界が馴染むことを、
無意識でも自ら拒否してしまっていたのだと思います。
ステーションホテルとご縁があって、
そして結婚式の準備を進めていく中で、
きっと何度も何度も、その枠を飛び越えるチャンスを与えられていたと思いますが、
少し時間がかかりましたが、やっと、
そのチャンスを受け取り自分で勝手に作った世界を
飛び越え「受け取る」ことができたこと、
とてもうれしく思っています◎
…長くなりましたが、以上でステーションホテルでの今回の滞在のレポはおしまいになります^^
わたしにとって、2017年の締めくくりにあたり、
ほんとうに大切なことを感じ取った機会でしたので、どうしても記録に残しておきたかった出来事でした。
とても長くなりましたが、おつきあいくださった方々、ありがとうございました^^
2017年もあと数日、
楽しんで笑っていきましょう!
それでは、また!